2008年08月24日

殻ノ少女

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2日で完クリ。所要時間は20時間、までは多分いってないかな。愚者の館様の攻略様様です。

今作、前2作(カルタグラ・PP)とはちょっと赴きが異なります。鬱な意味で・・・

メインヒロインである、冬子助かりません。いやぁ・・・参ったね。イノセントグレイさんの作品でこのパターンは始めてだよ。最後にFIN(他のENDはGAMEOVERかEND)とでるTRUE ENDでこれですからね。

当初心配した、和菜の右足切除&子宮(胎児ごと)切除は回避するルートがありましたので、まぁそれは一安心でしたが。
カルタグラからの出演キャラも居て、過去作をやっている人にはよりいっそう楽しめるかと(場合によっては和菜とカルタグラの主人公が切ないことになりますが)
いい感じで鬱です。まぁストーリー的に、助かってハッピーエンドも悪くはないでしょうが。イノセントグレイさんの作品だし、こういうのもありかなって思わせるのはやっぱりシナリオ力と表現力だと思いますね。

イノセントグレイさんの作品らしく、事件自体にそんなに謎はありません。推理パートなど、ゲーム難易度は高いですがシナリオとしてそんなに難解ではないですね。
怪しい奴が怪しいし、まぁ展開はさほど驚きとかどんでん返しはないです。前作に比べ、布石や伏線の張り方は上手くなってると思いました。まだ美しく調律の取れた物語、というほどではありませんが(俺何様だよ)
キャラの置き方も、まぁ上手くなられてます。配置・役割分担など。シナリオライターさんは変わってないのかな?だとしたらすばらしいことだと思います。

犯人が誰かというよりは、なぜ犯人がそのような犯罪を起こしたのか、という点が重視されていると思います、シナリオ的に。その辺りは、前2作にも言えることだと思いますが。
簡潔に言えば、「イノセントグレイさんの最新作、非常にこのメーカーさんらしい作品」ってことでしょうね。
そして、私個人としては3作の中で一番調律の取れた作品だと思います。矛盾点や疑問点もないし、話の終わり方もそれぞれまとまっています。

『作品』としての完成度は高いです。ただ、それを気に入るかどうかはプレイヤー次第。相変わらずグロ描写多いですし、冒頭で書いた通り鬱展開っちゃ鬱展開です。救いがないわけではないですが・・・まぁメインヒロイン死ぬ話なんて珍しくはないですしね。
ただ、この作品前2作と違って恋愛要素がほとんどありません。というなか、無いに等しい。そこの部分はちょっとなぁ。でもこれはこれで完成されているから、いいんじゃないかしら。


さて、キャラとエンドごとに個別の感想を。キャラもエンドも数が多いので、主要なものだけとさせてもらいますが


個別感想

冬子:
メインヒロイン。報われない子、ぶっちゃけなんの落ち度もないのに酷い目に合う。しかも親友がトチ狂うわ、どう考えても一番の被害者です。このゲームの鬱要素の90%は彼女で出来ています。
あんまり個人的に気に入ったキャラではありませんでしたが、物語の中心に居るし。不満はありませんね。彼女が助かる展開も悪くはないですが、キャラに感情移入してない分、別にこれはこれでありと思えてしまいます私は。

紫:
完全なる妹。エッチもなけりゃエンドもないです。いい子ですよ〜。脱衣所でばったりイヤ〜ンなCGが最初に出てきたもんだから、攻略できるもんだとばかり思っていましたが。話はリアリティのある物語なので、実妹に手を出すってのはありませんでしたね。そこがちょっと残念ではあるけど、その要素を入れちゃうと物語が崩れそうな気もするので、せっかく作られた綺麗な世界観をゆがめてまでそれを入れて欲しいとは思わないかな。まぁ事件には関係ないし、主人公を支える良き妹です。可愛い〜><

綴子:
好きだったんだけどなぁ。カルタグラの凛同様、絶対殺されちゃう子。可愛そうですが、まぁ話的には仕方ない。彼女の死を回避しちゃうと、物語の軸がブレちゃいますからね〜。まぁでもゲームの恋愛要素が薄い分、殺された時に切なくはなるけど、結構殺される順番も後の方なのでもうグロに慣れているということも手伝ってショックではなかったですね、カルタグラの凛ほど。彼女が殺されるのは切ないですが・・・

透子:
不遇キャラナンバーワン。キャラの位置としてね。冬子を引き立てる役と、後は未央っていう目立たないけど真相を語る上では重要なキャラを舞台上に引き上げる役割。
ただキャラとしては全く好きになれない感じの子なので、まぁ致し方ない。
彼女エンドではとにかくトチ狂いますね(っていうか元々狂ってるねこの子)。ある意味、ヤンデレ。でも、ヤミ方が物語りの世界観と相まって半端ない。このヤンデレを可愛いと思えたら、それはもう病気かと。

歩:
ぶっちゃけサブキャラ。攻略対象でもなければ事件にもさほど絡まない被害者の友達。なんだけど、なんか所々でいい味だしてるし、攻略対象にして欲しかったな。彼女のエンドがあってもいいような気がしますね。

杏子:
月世界周辺の雰囲気は、ピアニッシモに近いですね。主人公の旧友、まぁ主人公が落ち着く先としてのエンドもありますね。事件には全く関係ないので、ストーリーとしてはそんなに重要じゃない人です。なんか印象が薄いのは、私が大好きな初音と一緒にいるからなんだろうなぁ

初音:
カルタグラより再び出現。もう、初音可愛いよ初音。カルタグラ同様、彼女エンドが一番幸せな気がします(事件も解決するし。冬子は残念なことになるけど)
なんていうか、扱いが優遇されてないか?ぜったいシナリオ書いた人彼女のことヒイキしてるだろwいや、私としては嬉しい限りなんですが。事件には関係ないので、物語としては重要じゃないです。恋愛要素が薄い中、唯一主人公と恋愛関係になって終れる子じゃないかな?


・・・しかしこうやって並べて見ると、ハッピーエンドと呼べるのは(冬子が残念なことにはなるが)杏子と初音エンドだけかもしれませんね。冬子エンド(TRUE END)も最後は綺麗に終わりますが・・・。まぁ、恋愛要素がほとんどないので、それも致し方ないですね。主人公、というよりは事件の方にスポットが強く当たっている作品ですから。


エンディング分岐は、まずは事件の部分で大きく分かれます。上手く進めないと途中で殺されたり殺されたり、ようは殺されます。そして事件の謎をどこまで解けるか、っていうのもありますね。犯人は変わりませんが、彼が事件を起こした理由のその背景をどこまで深く探れるか。
で、事件を解決した後にどうなるか、っていうのでまた分かれる。

大きく分ければBADとNORMALとTRUEでしょうか?BADは種類豊富、NORMALは杏子と初音くらいかな?TRUEは冬子。つっても冬子はアレなことになってるんですが。


総評:
事件は二部構成で、最後の最後に二つの事件が結びつく感じ。そこに、主人公が過去に大きな傷を負った事件も入ってくるのですが。もうちょっと最後の部分は描写して、欲しかったかなぁ。全ては命の話だけだし。まぁ最後の最後でステラがそんな関わり方をしてくるとは思いませんでした。絶対事件に関係あると思ってたのに彼女。

選択肢が多く、難易度が高いのに作品・物語としては綺麗にまとまっています。が、内容が内容だけに前2作同様好き嫌いは分かれる作品です。

ただ物語り全体として捉えると、もう少し色々な部分に物語のキーを散りばめてもよかったかも。前半の話は前半の話、後半の話は後半の話。そして最後にわかることは最後、って見事に分離されているので。具体例を上げるなら、過去の事件の犯人である命の関与の可能性を少しでも匂わせておくとか(まぁ実際に関与したかは物語でも謎なままですが)。
でも、そこは個人的な好みなのかもしれませんね。色々な要素が入ってくると、こういう話はわかりにくくなってしまうこともありますし。エンドとしては、それだと成立しないようなものも出てきてしまいかもしれませんし。


結論、非常に綺麗にまとまった作品。グロ・鬱要素があるので万人受けは決してしないでしょうが、イノセントグレイの過去作をやって面白いと感じた人なら絶対やってみるべきだと思います。

イノセントグレイさんは作品ごとにどんどん成長されている印象があるので、次回作も大期待です。どうかこの方針を曲げずにお願いしたいですね。
タグ:殻ノ少女
posted by シュレディンガーの猫 at 17:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム(美少女・R18) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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