2008年09月13日

車輪の国、向日葵の少女

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積みゲー処理。そして、やはり期待していた車輪の国。前評判は最高、なんたってゼブラさんも歌ってるからね(そればっかかよ)

本当は「あの青空に約束を」をやろうと思ったんだけど、なんかファイルが壊れててインストールできんかった。車輪、ファンディスク、G線とあかべぇのソフトは3連でやろうと思っていたので最後に回した。


感想、神ゲー。もちろん好き嫌いはあると思う。ただ、

シナリオ・キャラ・その他もろもろ。総合評価では、多分今までやったソフトの中では一番だと思う。ジャンルが違えば評価も変わる、しかし「エロゲー」として評価するなら一番じゃないかなぁ。

まず、部分部分に焦点を当ててみよう


シナリオ:
いい。ごめん、非難する点がない。こういう話が好きかどうか、という好みの問題はあるだろうけど。

まず、プレイヤーを裏切らない。「思考の指定」という言葉が、後半大きな意味を持ってくるシナリオなんだけど。これを隠し命題にしてるような感じがある。そう、プレイヤーの思考を指定させる。

ネタバレで説明せざるを得ないが、普通にプレイしていれば姉は生きている。もしくは死んでいるが主人公はそれを認めて居ない。そして、主人公は特別高等人になることで姉と再開できる(もしくはそう思っている)。という想像をするのは難しくない。
また、主人公がプレイヤーに語りかけているという口調。これも、なかなか面白い手法を取るな、としか最初は捉えて居なかった。いや、そう思うように仕向けられていた。
実はお姉ちゃん着いてきてますよとか・・・マジ予想外です。いや、ケースの中身ぶちまけで女性の下着。で、確かに伏線は張られている。他の部分でも、薄く。女性の下着、でその可能性を疑えなかった自分が悔しい。とても負けた気分だ。でも、全然嫌な気分じゃない。
いやぁ・・・マジですげぇ。シナリオ書いた人神。シナリオ的どんでん返し、というよりはプレイヤー的どんでん返し。「そうくるかぁ!」と思わず感動に震えた。


と、そういう表現手法もすばらしい。し、ストーリー自体もいい。これだけ色々なものを詰め込んでると、結構ばらばらになっちゃう感じがでるものだけど、これは完全に一本の話にまとまってる。
「罪と罰」みたいなものが命題かな?まぁその辺りはプレイヤーも考えさせられる部分。そして、ヒロインごとで章分かれしてるんだけど、各ヒロインごとに・・・泣きそうになるじゃないか。高校生や大学生の俺だったら確実に泣いてただろうね〜。
「罪」とは何か、「贖罪」とは何か。「人が人を裁くということ」。何気に、重いんだけどな〜。そういうことを感じさせないシナリオにはできあがってる。ぁぁ・・・一人の物書きとしてライターさんには尊敬と畏怖の念を捧げざるを得ない。


もうちょっと細かくシナリオ分析

まず、物語の冒頭で法月が特別高等人候補生の一人を殺す。ここがキーポイント。これで、「この男は人を殺すことを躊躇しない=目的のために手段を選ばない冷徹な人間」という布石が置かれる。それは主人公の「とっつぁん感」と共に随時プレイヤーにも埋め込まれていく。
(若本様さすがだぜ☆)

まぁ各ヒロインについては、キャラについてのとこで語るからいいや。しかし、まぁこれはプレイヤーの価値観にもよるけど、法月は完全なる悪役ではない。酷いこともするし冷酷だが、「主人公を特別高等人にする」という目的のために手段を選んでいないだけだ。つまり、物語の最後の最後まで(っていうか終わっても)彼が「いい奴」なのか「悪いやつ」なのかは判別がつかない。彼はあくまで「社会」というものの集約された形である。

この法月というキャラの作り方、魅せ方。そして若本様の演技。・・・それがこの「車輪の国」に神ゲーという評価を抱かせる根本的な魅力なんだと自分は思う。
世界の設定や出来事なんかは、まぁ舞台設定でしかないから。若干ファンタジックなパラレルワールド(オルタみたいな感じ)で、正直好みのタイプの設定ではないんだが。それでもすごいと思う。っていうか、すごいなんて言葉で表現するのが申し訳ないくらい。

ただ、残念。というか仕方のない部分ではあるのだが。基本的に話は一本でかっちり筋が通っているので、誰と仲よく(付き合って)しているかという部分の変化以外に、どのキャラを攻略しても大差がない。
つまり一人のキャラを攻略してしまうと、2周目以降に別キャラを攻略する時にはただの作業になってしまうということ。
欲を言えば、ヒロインによって最後の展開は変えても・・・よくないかなぁ。逆にダメになるか、ここまでしっかりと芯の通った話だし。



キャラ:
とりあえず全キャラ魅力的。っていうか、好き(爆)

京子さんは、若干イラっとする部分があるが。まぁ終わり良ければすべてよし、可愛い人だしね。

まな〜。可愛い過ぎるだろ・・・強く可愛く・・・ダメだろ。俺、泣いちゃうよ(シナリオ的に)

さちもいいしなっちゃんもいい。磯野もいい味だしてるし、法月先生もシナリオを語る上で。その巧妙な手法を語る上で外せない人物。


ただ、やはりキャラを語るならさ・・・

灯花は可愛い過ぎるだろ。もう、あのデレ方はなに?ツンデレと一言で括ってしまえる感じではないんだけど、とにかくあのデレ方は反則過ぎる。無理、俺もう無理〜><
灯花可愛いよ灯花♪

そして、姉ちゃん。「ドンマイ、私」がダメだった。姉ちゃん、俺のストライク過ぎる。
姉ちゃん登場からは完全に姉ちゃんしか見て無かったおれがいる。気持ち悪いことこの上ない。

どのキャラにも言えるが、声優さんがうまいね〜。あ、この台詞言っちゃっていい?
半端なく「萌えた!!!」



シナリオの構成。泣きゲーとしての感動要素、そしてキャラ萌え。・・・このゲームにどんな批評をしろと?

とにかく、ここまで色々な要素がそれぞれ調和して完全に完成され、一本のがっちりとした作品になっている。そんな作品、他では見た事がない。

「燃え」ならオルタは完成された神ゲーだった。しかし、キャラに萌えなかったし(これは個人的な趣味かもしれんが、いやたまは大好きだけど)。恋愛要素なんかは(ほぼ)皆無だった。

「泣き」ならAIR。でも、正直恋愛の部分などは弱い。泣くためのゲームとしての要素だけだったと思う。あと音楽か。

「サイコホラー・サスペンス」ならイノセントグレイ。あの世界観、シナリオ。その分野でこれ以上のメーカーはないだろう。

「音楽」ならOVERDRIVE。金出してCD買う、っていうか買いたいなんてゲーム他にはなかなかないよ。

「鬱」なら君望。いやぁ・・・いい感じで教えられるし、鬱ったさ。

「恋愛」なら秋箱やキミの声がきこえるかな。桜は半端ない。


でもね、車輪はね・・・
シナリオ構成の上手さに感嘆の拍手を送り、ストーリーとしてかがげられている命題を推考し。さらにキャラの織り成すドラマに感動し、さらにそのキャラに萌える・・・。

どれか一つの要素を切り出すなら、それらは上に上げたゲームには及ばないかもしれない。しかし、総合体として見た場合。車輪は凄い、隙がない。突っ込む部分がない。「ここはもうちょっとこうして欲しい・この分野は弱い」みたいな部分が微塵もない。


ただ、やはり世界観や主題からいって万人受けするとは限らないとは思う。若干重い話では・・・ある、のか?イノセントグレイだと君望だのやってると対して重くはないんだが。

逆に言えば、世界観やこういう主題を受け入れられるのであれば満足すると思う。っていうか、満足しない人なんかいるのか?と疑問に思う。といってもそれは俺自信の価値観でしかないから、それを批判することはできないんだけど。



総評:
灯花可愛いよ灯花♪お姉ちゃん最高!!

唯一の難点はシナリオがほとんど分岐しないので2周目以降若干作業化すること。

あとは、音楽よし。シナリオ最高、表現最高。キャラはもう格別に最高。・・・最高しか言ってねぇ><
つぅかベタ褒めじゃ批評になんねぇっつーの。

ん〜。しいて言うなら、基本的に「社会」によって辛い立場に立たされている人間ばかり出てくるから、なんかやってて切なくなる。だけど、世界観が現実とは違うから・・・という部分でさらにどうにもやりきれなくはなるかな。

ただ、自分がここまでの高評価を下すのは「家族計画」の後にやったってのもあるかもしれない。家族計画が駄目だったわけではないけど、あくまでストーリーの面白さだけだった。
その次にやったのが、ストーリーが面白い上にキャラも可愛く描かれている(原画的にも)、声も出るってことで過大評価しているような気が自分でもしないでもない。
posted by シュレディンガーの猫 at 04:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム(美少女・R18) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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