2010年08月09日

メモリーズオフ -ゆびきりの記憶- (Memories Off 7th)

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 全ENDクリア。がっつりレビュってやろうと思いますが。一言で言うならば、メモオフっぽくないメモオフ。6を自分の中で”メモオフっぽいメモオフじゃないなにか”と位置づけているので(面白い面白くないは別にしてね)、その後のナンバリングタイトルということでこんな位置づけ。

 そう思う一番大きな背景は、やはり原画変更かな。正直やる前はこれどうなの?ってすごく思いました。でもやってみれば特に気にはなりません。
 あと、今作では非常に主人公グチグチ思い悩みません。わりとさっくり信君の助言が入って即行動ってパターンなので、そういう意味でもあんまりメモオフっぽくないかな。割とさっくり解決に向かったり、主人公の関わらないとこで解決したりします。

 YoutubeにあるPV3などを見て、ちょっとどうなるのよ今回のメモオフwって思った方も多そう、実際自分もそう思った。けど、思ったほどアレな展開は無かったです。よかったと思う人もいれば自分みたいに残念な人もいるでしょうがw


 以下、ヒロイン別にネタバレレビュー








○天川ちなつ

 THE 嫁。可愛いよちなつ可愛いよ。ストーリー終盤までは、ひたすら主人公の嫁であり続けます。そのため、サブヒロインルートではいかに彼女との関係を切るかということが問題の一つになるのですが、PV3であったようなヤミ感はさほどなし。織姫ルートで若干ヒスってるくらい。個人的には実に残念であります。ヤンデレ期待してたんですが、そんなことはありませんでした。

 また登場人物の中で一番精神病んでます。彼女ルート突入でそれは浮き彫りになるのですが。「なおくん」と呼ぶその名前に込められた想い、意味。ただ事実は非常に重いんですが、雰囲気がそんなことないんですよね・・・。欝ゲーヤミゲーにはしたくなかった製作者の意向かもしれませんが、こういうシナリオならそういう方向でもいいんじゃないかなってのは率直に思います。
 正直2のほたるの方が怖いっていうか、ぶっちゃけ劣化ほたるな感じはしなくもない。事情も環境も全然違うから単純比較しちゃダメだろうけど。

 霞ルートもそうですが、メインルートでは非常に「10年間の重み」というのが登場人物に圧し掛かります。正直こんなさっくり解決じゃなくて、もっとドロドロして欲しかったw

 この子自身は非常に可愛く、まさに嫁。6の智沙といい、こういう萌え系キャラをメインに持ってきますか5pb。時代の流れかな〜。ストーリーの具体的感想・考察についてはメインルート感想の方で。

 ただ一つ問題なのは、ちなつってちなつルート以外だと正直救われないと思うんだよね。霞ルートだとただの失恋で済んでるけど。サブヒロイン全クリアがメインルート突入の条件だから、ふと考えてみないとその思考は生まれないんだけど。サブヒロインEND後のちなつの精神状態って実はやばいんじゃね?と思っちゃいますね。10年間の真実を知っちゃうと。逆に言えば、普通の幼馴染に戻るという流れがメインルートやっちゃうと非常に不自然。主人公が記憶を取り戻してるか戻してないかって違いはあるけど・・・う〜ん・・・大丈夫かちなつ?
 霞ルートだと大分マシだけど、やっぱちなつがメイン中メインヒロインなのかな?結局ちなつルートが一番全員HAPPYな気はする。カスミン失恋だけど。



○南雲霞

 メインヒロインの片方。クールビューティ。クーデレ、ではない「クー」の方が事情により作られた偽りの対応なので。
 本性出したカスミン可愛い・・・可愛い過ぎる・・・萌え死ぬ。攻略は一番最後でしたが、うんよかった〜・・・のかな?これもラストが割とさっくり解決でちょっとアレな感じはするかも。



※メインルート感想

 ”ゆびきりの記憶”、サブタイトルの通り”ゆびきり”と記憶というものが非常に重い意味を持つシナリオです。
 大まかな流れとしては、過去の日記でまさに予想した通りの内容でした。正直先行PV3を見て、さわり5分プレイすれば予想できてしまう内容、結末。で実際そうなるので、そのあたりはどうなのよ?wって感じがしなくもないです。

 10年以上前の記憶を完全になくしてる主人公、なおくんの嫁と公言するちなつ、突如現れ無理やり居ついた同居人。そしてそこから始まるストーリー。

 結局、過去の記憶を取り戻し、幼馴染のどちらかとくっつき、その後にもう一騒動あってハッピーエンド。主人公がどうすれば・・・と思い悩むと信君と亨が助言してくれて、よしっ!と行動開始。先日の日記にも書きましたが、「信君の雨の例えば話」は最高にいい使われ方してるので歴代シリーズファンとしては満足です。
 ただ前述の通り、どちらのルートでも問題発覚からあまりgdgdせずにけっこうざっくり解決するので、そのあたりがちょっとなあ〜・・・6もそんな感じでしたけどね。もうちょっと暗く重くしようぜ?とは思います。
 エンディングももう少し増やして欲しかったかな。無駄なBADENDは多い気がしますが。霞ルートで”二人とも助けようとして結局全て失う”とか、”結局思い悩んだままなにもせずに全て失う”ってENDはあってもいいかと思う。即信君の助言が入って主人公自身その二つを否定しちゃう。主人公(大輔)の性格的にもその二つは無いんだろうけど。そのあたりも、主人公ちょっとハッキリし過ぎかなwハッキリせずにgdgdしてて叩かれるゲームは多いけど、ハッキリし過ぎてるのもどうかと思いますメモオフの場合。

 ”繋いだ指、離す勇気ありますか?”。ちなつルートでは、ちなつを助けるためにちなつを手放す決意。霞ルートでは、霞自身が主人公とちなつを守るために、そして主人公が霞かちなつどちらを助けるかの二者択一。このキャッチコピーはいいと思う、けどやっぱりこの決意に至るまではgdgdやって欲しいやっぱメモオフなら(ry。


 メインルートのシナリオ自体は、メモオフっぽいし楽しんでやれたので不満はない。んだけど、ちなつという既在の嫁との問題は2のほたると酷似してる。そして、過去の記憶の消失、他人への成り済ましっていうのは状況はかなり違うけど4のいのりルートでやってるからね。シナリオ自体が似てるとは全然思わないけど、主幹になる問題を文字で表すと過去作と一緒なんだよね。別にいいんだけど、もう少しメインに新しい要素欲しいかなって。7ではサブヒロインのところでかなり新しい部分があるからまぁいいんだけどさ。もうナンバリングタイトルも7だし、ネタが枯渇したり類似しちゃうのは仕方ないとは思いますが。

 メモオフとしては、普通に楽しかったけど特にシリーズ随一!ってことはなかったと思う。ちなつがもっとヤンでドロッドロのシナリオになってればそこだけはピカ1になったんだろうけど・・・w
 個人的にメモオフは4が最高、そして2も最高。その次に1・3・5、そして6かなって感じです。1は原典補正入ってるので純粋な評価ではないですが。7は6と同列かなぁ・・・あくまでメインシナリオだけで評価すれば、ですが。6はサブヒロインのシナリオがかなり良かった、逆に3・5はメイン以外のシナリオがそうでもないんでそこは流動するかと。
 ただ、原画が変更されたっていうのもあるだろうし、俺自身が徐々に歳取ってるし色々なゲームをどんどん経験してるっていうのもあるだろけど。7は一番やってて面白い感は無かったと思う。それでもここ最近やったゲームの中ではそれなりにだったんだけど。そんなに引き込まれはしなかったんですよね・・・。

 4みたいに、一度全ヒロイン攻略可でちなつとも霞とも直樹としてEND。そしてその後にTrue開放で記憶を取り戻す、みたいな流れの方がよかったんじゃないかなぁ・・・容量の問題とかもあると思うけど。正直、そんなに各ルート長いわけではないし、PS2よりは箱○の方が容量に余裕あるはず。メイン2人のサブ3人で、この内容は正直ちょっと薄いかな?とは思うわけですが。


 とまぁ、面白いことは面白かったしメモオフとして見ても文句はないんですが、そんな絶賛するほどのもんでもなかったってのがメインルートの正直な感想。




○星月織姫

 姫ちゃん先生可愛いよ・・・合法ロリたまんねぇっす。シナリオ自体はそう大した感じはないんですが、ヤミっぷり(姫ちゃん先生はまとも)が一番なシナリオです。
 普通に、よくある「教師と教え子の恋愛」ってストーリーになるかと思いきやところがどっこい、そういう方向かよ・・・っていうのはあるので一番予想外。ってか7は姫ちゃん以外のルートはもうどういう話になるかゲーム開始直後に読めちゃうからなぁ。そういう意味でも一番なシナリオかもしれない。

 非常に病んでる人が出てきます。その影響もあってちなつがヒスります。それ以外は普通に姫ちゃん可愛い>< って感じのルートです。
 BADも豊富で、主人公死亡ENDとかちなつとの関係続行ENDはすごく暗くて好きw
 7は全シナリオ個人的には短いと思うし、ちょっと内容不足な部分も多いけどその中で姫ちゃんルートは割と良く出来てる方だと思う。

 年上、教師、外見小中学生。姫ちゃん先生マジ可愛いよ〜



○リサ・ケイシー・フォスター

 先日の日記でも書いたけど、他ルートだとどこでもちなつとひと悶着あるんですが、リサはその人柄でちなつを割とすんなり引かせてる。それがすごい。そこに矛盾を感じないからね。
 ルートシナリオは、まぁ・・・うん。普通にバイト先の子と付き合って、ちょっと家族問題上手く行ってないけど主人公が助けてHAPPYEND。別にどうってことないシナリオですね。楽しくやれるけど、シナリオとして面白いかって言われたら微妙だと思う。リサが家族関係で問題かかえてそうな感じは共通ルートからばんばん出てくるし。意外性も0、どんでん返しもなし。
 ただメモオフ史上初の外国人ヒロインじゃね?1の詩音がハーフだったっけ?くらいだと思うんだけども。

 本当、思い返してみてもどうってことないシナリオだったな。つまんなくはないけど、良くはないっていう。



○鼓堂詩名

 可愛い後輩、キャラはいいと思うよキャラは。ただシナリオは7の中で最低評価。
 主人公が鈍感過ぎてダメ。結局周りの多大なる協力でなんとかくっついてEND。なんだけど。
 これも前の日記で書きましたが、ちょっとその周りの協力が凄すぎるっていうか不自然。亨は昔一緒に遊んでた幼馴染みたいなもんだけど、結局再会するまでは連絡すらとってなかった間柄だし、バイト先風流庵にしてもまだ入ったばっかの新人バイト。人柄はみんないいんだけど、それでもまだ出会ってそんなに経ってない新人にここまでしてやるのかよ・・・みたいなね。ちょっと仲間意識が高すぎるというか、その仲間意識を構築する過程が特に描かれてないから、どうも不自然に感じてしまいます。
 おまけにちなつの問題もかなりおざなりで、そんなにさっくりかよwみたいなね。詩名は可愛いし、詩名との関係性だけ見てれば初々しい恋愛、くっつくまでの周りから見てるとじっれたい感じ、なんだけど・・・周りがなぁ。もっと二人だけでやってろよ!みたいな感じはする。

 亨とか最高にいい奴過ぎる、風流庵の面々もいい奴ばっかりだ。ただ、それをこういう見せ方するのはどうなんだろうっていうね。






※ストーリー全般

 正直、全部やってみると土台設定にかなり無茶があると思う。DCUって最高に初期設定がそもそも無茶だろってゲームの次にやったからっていうのもあるだろうけど。

 ちなつって存在を、2のほたるほど上手く扱えてない。そこは過去の事情も入ってるってのもあるだろうけど。
 そしてなにより、その過去の事情が曲者。過去の問題を解決しないまま他ヒロインとはくっつくわけだけど、それ解決しないでいいの?って疑問は残る。
 確かに表面上は問題はない。ただ霞ルートで一番表に出て言われるけど、主人公も普通の状態ではないからね。「だいすけ」ってフレーズ聞いてぶっ倒れちゃうくらいだから。
 ちなつのとこでも言ったけど、そして「直樹」を失ったちなつがまともに生活できるとは思えないし。シナリオの両立っていうのがかなりできてないような内容だと思います、設定的に。DCUと一緒だね、あれは無理やり筋通して大分不自然だったけど、それでも筋通してた。こっちは、「大丈夫なのそれで?」と今後を心配しちゃうような終わり方だよね。う〜ん。

 ちなつのキャラ設定と、主人公の過去と正体、それが他ヒロインとくっつく場合にかなり反発して矛盾を生んでる気はします。


 あと一つ疑問なのは、共通10日目でメインルートに入らないと霞は姿を消すことになりますが。その理由ってなんなんだろう?主人公はもう大丈夫、だからなのか。これ以上主人公の近くに居たら自分がボロ出すと思ったのか。よくわかりません。まぁ両方かな〜って予想はつくけどね。


 キャラ設定やキャラの心情、行動に総じて大小の矛盾はあると思う。やってて楽しめたストーリーではあるけど、細かくディティール見てみると首は傾げたくなるかなぁ。メモオフでこんなことは初めてです。
 結局、全キャラに関わる重大な過去の設定とかむやみに使うからこうなるんだよ、DCUもそうだったけど。4みたいに、「思い出さないなら思い出さないでも別に問題ない」程度にしとかないと、他ヒロインとの絡みとかで意味わかんなくなっちゃって大体は矛盾になっちゃうからね。


 結局ストーリーとして評価できるのはメインと姫ちゃんルートだけだと俺は思う。そしてメインルートに関してはもう少し面白くできそうだな〜とも思う、個人的な趣味の問題でもあるとは思うけど。
 ドロッドロの三角関係ってわけでもなく。幼馴染の三角関係ではあるんだけど、そこは記憶の問題とちなつの問題が大きくて恋愛関係自体はそんなに対して描かれてないんだよ。

 っていうか、7恋愛関係の部分では詩名ルートで主人公が鈍感過ぎる。って以外においてあんまり描かれてないんだよね。
 メインルートは記憶と精神病んでる主人公とちなつ、そして家の事情の問題がメインだし。姫ちゃんもリサルートも、二人の恋愛って部分についてはすごくすんなりなんだよなぁ。


 さらに詩名ルートでも指摘したけど、主人公の周りの環境がなぁ。主人公交友関係が少な過ぎる。ってか、亨も信もバイト先で主に一緒に働いてるってだけでプライベートでの関りが少ないから、どうしても関係が薄く見えちゃうんだよね。割りには局面局面で関わってくるので、どうにも不自然な気もするの。
 てか主人公、交友関係狭すぎるだろ。ちなつが常にべったりだったっていうのもあるんだろうけどさ。プライベートでの知り合いも友達も0じゃないこいつ?そのあたりもストーリーの整合性とかに地味に影響与えてる気がする。
 信が隣に住んでるとか、亨が・・・。亨は無理か、再会した昔の知り合いってポジションはないとキツイもんな。
 ちょっとバイト先風流庵に全てのキャラ配置し過ぎたんじゃね?学校でよくつるむ男友達くらいは配置しとくべきだったと思うのね。
 とは思ってみたけど、4もそんな感じなんだよな・・・バイト先の客ってことで完全プライベートではないけど、でも信もカナタもほとんどプライベートみたいなもんだし。
 なんだかんだ理由見つけたところで、それも全てシナリオ次第ってことかな。信と亨の配置場所が悪いんじゃなくて、それを上手く使わないのが悪いってことですね。








○総括

 ”メモオフっぽくはあるけど中途半端”。レビュってるうちにどんどん評価下った気がする。

 メインルート・姫ちゃんルートはそれなりに楽しめるけど、それでもあくまで7の中ではって感じだし。リサ・詩名ルートはシナリオ的面白さはほぼ皆無。

 雰囲気もシナリオの方向性なんかも十分メモオフっぽいけど、どこか中途半端な気がする。なんかもう一味欲しい感じ、です。

 とにかくシナリオを楽しむのがメモオフだと思うし、その期待に応えてくれるのがメモオフだと思ってる。そういう意味では、うん。メモオフ史上一番評価低いかもね。

 平均よりちょい下、だけど酷評するほどでもなくそれなりには楽しめる感じ。そんな感想が一番かもしれません。メインシナリオはもうちょっといじるだけで最高に面白くなりそうなんだけどね、別にちなつ病ませるとかしなくても。

 今回の7はそんなにファンディスクやりたい!と思わない。その感想が何気に一番物語ってる気がする。メイン二人のラブ甘のアフターストーリーは少し気になるけど。
 ま、出たら絶対買いますけどね?


 とりあえず、シリーズファンなら買っておいた方がいいでしょう。あんまり期待したら裏切られるけど、やって損ってほどのこともない。箱○なくて迷ってるなら、あえて勧めはしません。
 メモオフってあんまりやったことないんであれば、こんなのやらないで2か4やってくださいお願いします。キャラ萌え重視なら6でもいい。7をメモオフ初にするのは、歴代ファンとしては阻止したいかも。

 ぶっちゃけ、ナンバリングタイトルとしてはちょ〜っと物足りないのよね。メモオフってシリーズのスピンオフとでも思えば全然OKなんだけどね。ここまでシリーズとして歴史とファンがあると、ナンバリングタイトルってやっぱ重たいもんだと思うの。

 ただ6もやった直後はそんなこと思ったけど、日が経つと自然に受け入れてたから7もそんなもんかもしれません。DCUも今では普通に評価してるし、そんなもんかもね。
posted by シュレディンガーの猫 at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム(美少女・R18) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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