2011年02月01日

うみねこのなく頃に

umi_ep8.jpg

 ひぐらしから・・・何年だ?一作目から買ってやってたので。年2回の発売で、丸4年かぁ・・・そう考えるとずいぶん長いことやってたんだなぁってw非常に長く文量のあるサウンドノベルなので、感想とか書き始めたらキリがなさそう。のでざっくり。


○読み物として面白いかといわれれば微妙、ひぐらしほどの魅力を自分は感じなかった。
 正直、ここまで長いものであればある程度面白くしてこそだと思う。純粋に読み物として楽しめるかといわれれば、好みにもよるが非常に微妙なライン。ひぐらし補正が働いてるので楽しめている人間が大半ではないだろうか?


○知的遊戯としてこの作品は難解
 一応、解けるようにはできていると思う。「うみねこのなく頃に散 EP8」をやりきれば、どのように解けばいいかは理解できると思う。が、それをノーヒントのEP1からやるのは非常に難しい。そして、解法を知った今となって、もう一度EP1からやり直そうという気にはならない。


○とにかく話がわかり辛い
 散突入くらいからだろうか?幻想と現実がごちゃ混ぜの描写、登場人物の膨れ上がり。自分がうみねこを素直に評価しない一番大きな点である。「竜騎士のオナニー」と呼ばれても、仕方がないようにも思う。ただでさえ難解な話である上に、幻想を混ぜ込み大半のユーザーには理解不能。話を追うだけで精一杯であるような気がする。




 最終的にやりきった感想としては、この作品を通して伝えたいこと・言いたいことはわかるが内容があまりにもゴチャゴチャし過ぎていてなんとも言いがたい。
 読み物として純粋に捕らえるなら、複雑で少し楽しむには不向き。ただ知的遊戯としてその思考をめぐらせるのであれば、不要な要素が多すぎる。
 さらに、物語の謎の多くを結局は「猫箱の中」で結論つけてしまっている。最後の最後まで、あの親族会議で何があったかは語られない。

 ひぐらしが実にバランス良くその辺り作ってあったこともあり、うみねこに関しては・・・どうだろうね。二次作品考えれば、うみねこの方が広がりがあって面白くはなりそうだけど。



 と、ここまでが大雑把な感想。以下、思ったことをネタバレ存分に含んで書き連ねてみる。壮大なネタバレ有りなので、未プレイの方は非読推奨



 現実視点において、戦人VSベアトリーチェのゲーム盤(主に密室殺人)の謎は、EP8で最後に示された解法を用いてほとんどが推理可能(推理検証はしていないのでもしかしたら無理かもしれん)。

 ただ、上でも言ったようにあの親族会議がどういったものであったかということは「猫箱の中」に閉じ込めて終わっている。EP1〜EP7まで、様々な親族会議が登場するが、それも所詮は「猫箱の中の一つの物語」にしか過ぎない。今までの話はなんだったのかと・・・

 最終的に、「何が起こったかは不明。絵羽と戦人だけが生き残った」という事実しか提示されていない。
 ベアトリーチェの子孫の有無、密室殺人、紗音の想い人。全ての要素は「猫箱の中で真実とも虚偽とも判断できない」。

 正直、なんじゃそりゃって感じなんですがね。可能性の一つでも、カケラの一つでもいいから。今まで出てきた要素全てに筋を通した話が出てこないことには・・・。結局今まで散々見てきた親族会議は、未来の虚書でしかなかったということになってしまう。

 EP8で、ひぐらしの祭囃子編みたいに。全てに筋を通したシナリオが出てくるかな〜と期待していたのですが。結局真実は猫箱の中。ユーザーにはただ最終的な事実(縁寿の未来)が渡されるだけ。祭囃子編(皆殺し編もか?)のないひぐらしみたいなもんです。それで、ユーザーがどう思うか。


 派生物語として、さまざまな可能性の物語が出てくるのは悪くない(実際ひぐらしでも読者投稿含め相当あるし)。ただ、それは原典として一本のストーリーがあればこそだと思う。



 作品として、あえてそういう風に作ったのかもしれない所詮は同人作品ですから。それに難癖つけるのは外野ユーザーとしては傲慢。
 ただ。そういう作品を読み物として面白いと捉えることは少なくても自分にはできないかなっていう。
 じゃあ知的遊戯として楽しめるかっつったら、う〜ん。密室トリックの謎や犯人探しに関しては、楽しもうと思えば楽しめる。しかしこれはひぐらしでも同様だけど、絶対に解読できないものってあるしね。例えば、10tの黄金の隠し場所とか。碑文を解いただけでは絶対に至れないし(礼拝堂ってとこまでで止まってしまう)。ベアトリーチェは存在したのか、しないのか。それすらも定義はあやふや。話によって犯人が異なる、というのはいいんだが肝心のハウニダットはなかなか至れないし。これもひぐらしを引き合いに出すが、ひぐらしでは誰がなぜ凶行に及んだのかってところまで描写があったからね・・・。まぁひぐらしと全く同じように作るのもどうかとは思うんだが。そういう風に作ってれば、自分的にはもっと楽しめる作品だったとは思う。



 と、色々思うところがあって純粋に終わったあと達成感というのもなく拍子抜けな感じ。とりあえず終わった勢いで書いたので、後日加筆修正するかもしれませんが・・・。

 話題のゲームなので、やることを止めはしないけど。ひぐらしみたいな感じを求めると、かなり期待を裏切られることにはなると思う。


 結局、うみねこは幻想世界に浸ってただ読み進めるのが一番なような気もします。単独プレイだった場合は。

 


 加筆(考察@)

 各キャラの、現実と猫箱の中の立ち位置。そこから見えてくるハウニダットを考察してみる。
 ※1986年に死亡している人物は、基本的に猫箱の中のみに存在している。そのため、いかなる推測も可能であるがその確証を得ることは非常に難しい。
 ※Aそもそも、あの島で「本当に殺人事件などあったのか」かどうかすら猫箱の中である。我々プレイヤーの知ることのできる事実は、「1986年の島から生還したのは絵羽と戦人だけであった」ということのみ。ゆえに、これらの考察は全く意味を成さない可能性もある。


 兄弟連中については、遺産問題から血みどろの抗争というゲーム盤で幾度も使われたハウニダットが適用されるので除外。それ以外のハウニダットを考えてみる。

○ベアトリーチェと夏妃
 夏妃にとってベアトリーチェは一種の爆弾ではある。が、それが狂気殺人にまで発展するかと言えば、どうなんだろうね・・・。

○留弗夫の秘密
 戦人出生の秘密。霧江と戦人と一悶着はありそうだが、こちらも殺人事件にまで発展する内容かと問われれば微妙なところ。

○紗音の想い人
 EP7で明かされた一つの可能性。紗音ヤンデレ化で、となるがそうなると譲治可哀想過ぎるw

○ベアトリーチェの存在
 仮に1986年に、ベアトリーチェが存在したとすると。夏妃と戦人には衝撃であろう(戦人は多分覚えてないけど)。た〜だそれが殺人事件に発展するかってと・・・う〜ん・・・



 と、ハウニダットにつながりそうなピースはいくつかあるが。「一族皆殺し」にまで発展しそうな内容となると少し弱いものばかりである。
 現実的な回答として「絵羽と戦人以外は全員死亡」している。これが、証拠隠滅のための爆発に巻き込まれたのか、殺人事件の被害者として殺害されたかは両方考察できるが。どちらであれ単発的な殺人ではなく、連続殺人・一族皆殺し的な事件であると思われる。

 やはり遺産問題、もしくは金蔵の凶行(ベアト復活の儀)が大量殺人を納得させる唯一のハウニダットなような気もする。または、ベアトリーチェの復讐か・・・。どれにせよ、とりあえず考えられることは従兄弟連中・使用人たちには一族を抹殺するほどのハウニダットは考察できない。(紗音をめぐって戦人と譲治で血みどろの争い→一族乱闘とかだったら面白いけど)。


 そもそも大量殺人を否定できれば、こんな考察必要ないんだが。そうなると、「なぜ絵羽と戦人は逃げたのか。なにから?」って話になるよね。本当は本編何度もやり直して考えるべきなんだろうが・・・そこまでするのはちとね・・・糞長いし。
posted by シュレディンガーの猫 at 14:42| Comment(2) | TrackBack(0) | ゲーム(一般) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
同じようなこと思いました
ひぐらしは謎も残りましたけどテーマが明確だったので話としてまとまってましたけど
うみねこはテーマもぼやけて多様な気がしますし多くの謎はシュレディンガーの猫箱に投げ込まれてしまいみなさんのご想像に…みたいな
消化不良すぎます
ありえないですけど考察で本を出してる方への配慮とか…

私の周りの人は否定的な方は皆無ですけど次の作品もこの路線の作風で4年越しとかならきっと読まないでしょう
Posted by どらろーる at 2011年02月05日 02:42
どらのーるさんこんにちは。

そうですよね、「結末は読者の数だけある」とかぬかして最終的結論を筆者が出さないって手法があることにはありますが、自分はそういうのって「作者の逃げ」だと思います。自分で作った物語なら、自分でピリオド打てと・・・。

同人作品であることを考えて、ROM一本分くらいの内容でこの結末ならまぁありかなとも思いますが。8枚分、全8話の巨編作りながらこの結末は流石に「あり得ない」というのが率直な感想です。

サークル側としては、ひぐらしがあまりにもヒットし過ぎたというのもあるかもしれませんね。うみねこも商業化を意識したのかもしれません。

まぁユーザー側の知ったこっちゃありませんが。私も、次作も多分やるだろうけどそこで納得できなければその次はないかもしれません。
Posted by シュレ猫 at 2011年02月05日 11:13
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