2012年01月22日

WHITE ALBUM 2

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 ようやく、完クリ。デジタルノベルスがまだですが、本編は一応全ルート制覇。

 神ゲーでした。久々に、エロゲの歴史に残るような大作。
 Kanon、To Heart、Air、君が望む永遠、マブラヴ、Fateなどなど。エロゲーの歴史に名を刻む一作だと思う。

 ただ、万人うけすけるかといえば、決してそんなことはない。鬱ゲーの浮気ゲーです、かなり重いです。その重さも、自らの罪によるところが大きいので苦手な人は本当やっていられないと思う。
 君が望む永遠に近いけど、でも少し違う。原因の全ては自分達にある。運命の歯車とか、めぐり合わせとか。そういう部分も確かにあるけど、でも「甘んじて受け入れるべき罪」が大半。

 ハッピーエンド至上主義、ラブコメ大好き、人間関係のドロドロ苦手な人が手をつけるべきではありません。

 神ゲーは神ゲーだけど、万人に対してお勧めできるものでは決してない。それが、WHITE ALBUM。


 ボリュームは十分、序章・終章・codaの3部構成。ルートにもよるけど、メインヒロイン2人にとっては5年間の物語。


 実際の感想は、ネタバレ存分に含むので長いです。以下、収納。あと、小春は最高に可愛いです。







 というわけで、やりきってやりましたよWA2。いやぁ・・・やっぱかずさルート最後にとっておくべきではなかったね、重かったw

 細かい感想とか、クリアしきっての衝動とかは日記記事の方にずいぶんとぶちまけたので、そっち参照かな?雪菜(終章)雪菜(coda)小春麻理千晶かずさ

 とりあえず、順を追って振り返ってみる。





○序章

 全ての始まり、そして全ての罪の原点。最高に面白い物語でした、3章全て見て回っても、多分一番出来のいいのが序章。これだけで先行発売していたっていうのもあるけど、本当完成されてる。

 全てをクリアして再度やり直すと、後半のネタバレになるようなシーンも追加されてる。一度全ルートクリアした人は、一回序章やり直してみるといいと思う。

 最初は、本当に輝いてる学園生活。空中分解した軽音を建て直し、そしてステージを成功させるまで。輝いている、3人の物語。

 ただ、ステージ前に依緒がつぶやくことが現実となる。今は、ステージにその熱が向かってる今はいい。ただ、あそこまで距離が近くなってしまうと・・・あの3人、本当に。

 雪菜にも、かずさにも。平等にえこひいきした、春希の罪。それが全ての始まり。そして、惹かれあう二人をわかりながら。わかっていてなお、春希を自分のモノにした雪菜の罪。そこで狂った歯車が、これから5年間。3人を、そしてのその周りの人間を。傷つけ、苦しめていく。

 結果論だけど。人生経験の浅い高校生に、それが出来るかどうかはわからないけど。雪菜を選ぶなら、かずさへの気持ちとは決別すべきだった。それが出来ないなら、雪菜の手を取るべきではなかった。かずさへの気持ちをもったまま、雪菜の手をとった。そんな、幼さゆえの過ち。それが、主人公春希の罪。

 二人が惹かれあっているのは肌で感じていた。自分を、仲間はずれにして欲しくなかった。最高の仲間だと思える3人だから、裏切られたくなかった。だから、かずさから春希を奪った。それが、小木曽雪菜の罪。

 弱い人間だった。愛する男と、大好きな彼女が一緒にいるのを傍で見続けることができなかった。だから、逃げ出した。決着をつけずに、ただ目の前の現実から逃げ出した。戦おうとも、舞台に上がろうともしなかった。主人公の心だけ持って、海外に逃げた。それが、冬間かずさの罪。


 こうやって考えると、原始の罪は雪菜にある。後半散々尾を引くのだけれど。雪菜が、主人公に告白したから。主人公は、その手を取った。それを見ていることができずに、かずさは二人の前から姿を消した。

 誰も責められない。褒められる行為ではないけど、でも人を好きになるってそういうことだと思うから。ただ、3人の歯車は完全に狂ってしまった。それぞれが、それぞれの罪を背負いながら。
 3人の絆が強すぎるから。残された2人は、去っていった1人を忘れられず。2人寄り添うこともできず、1人を失った1人として生きていく。そこから始まる、終章の物語。

 この先どうなるの?っていう不安と希望。序章は本当、そういう要素もあって完璧。




○終章

 宙ぶらりんなまま、3年後の物語。かずさを欠いた春希は、雪菜を選ぶこともできず。雪菜は、主人公との距離を測りかねてる。そんな2人は、離れるでもなく近づくでもなく。微妙な距離のまま、始まる終章。

 付属時代からの親友依尾と武也は、そんな2人を暖かく。しかしなんとかくっついて欲しいと手を焼く。春希は、3年前雪菜を裏切った罪を背負ったまま、自らを追い詰めるかのように行き急いでる。それでも、周りのおせっかいもあって。2人きりのクリスマス、春希の告白。そして、雪菜の拒絶・・・。

 ここまでが共通ルート。そして、それからの分岐。雪菜に一度手を振り払われて、それでも雪菜なのか。大学に入って、できた人間関係。そこに、逃げるのか。面白いのは、他ヒロインが基本的には「逃げ」であるってこと。いいと思うけどね、武也じゃないけど。本命に手を振り払われて、他の女に逃げて何が悪いんだろうね。

 以下、ルートごとに。



・小春

 とにかく可愛い最高です後輩JK。春希は、過去の事情から他人には相変わらず重度のおせっかい病で介入する。ただ、人の好意を受け取らない。他人には干渉するくせに、自分が干渉されることを拒絶する。
 そこから生まれた、小さな歪。小春の親友を、冷たい言い方で振ってしまう。

 それが、同じ人種である小春を介入させる。そして、春希達の事情に踏み込んで、そして主人公と共に堕ちてゆく。
 客観的に見ると、若い子に手を出したあげくその子の人生狂わして春希君最悪です。20代半ばの自分的には、大学に受かる受からないとか1浪するとかしないとかすごく小さな問題ではあるけど。でも、多分客観的に見てアウトだろうね。

 ただ、小春可愛いよ小春

 小春は小春で、春希のことばかりで周りへのケアが最悪だった。もっと、上手く立ち回ろうと思えば立ち回れた。でも、初めての恋だから。周りが見えなくなっている。
 そんな小春をフォローすべき春希は、そんな状況じゃなかった。こっちはこっちで、少し悲しい物語。



・千晶

 物語としては面白い。ただ、恋愛ゲームとしてはかなり異色なシナリオだと思う。それでも最終的にはくっつくわけだし、雪菜との切れ方もよく作ってある。シナリオとしての完成度はかなり高いです、人によって好みは分かれるだろうけど。
 そして、このゲームのメインヒロイン小木曽雪菜はかなり難しい。というか、理解しがたいキャラクターです少なくても自分にとっては。その、「小木曽雪菜」という像をトレースして分解する要素が千晶ルートにはあるので、すごく見ていて面白かった。

 あと、クリア後に序所やると千晶も登場します。JK千晶可愛いっす・・・

 後半でがらりと様相を変えるけど、クリスマス雪菜に手を振り払われた傷を癒すための逃げ場。それが千晶。正確には、和泉か。客観的にも主観的にもどう見ても「逃げ」。サブヒロイン3人のうち、一番その要素が強い。

 終章のクリスマスに関しては、俺個人的にも雪菜が悪いと思うし。というか3年間うだうだやって、それでその手を掴まないならもう終わっても仕方ない。
 なら、春希が別の女に流れても仕方ないじゃん・・・。千晶ルートでかなり真に迫るけど、本当に小木曽雪菜はわからないキャラクターです。はい。



・麻理

 イメージ的には、かずさを追っていた春希が3年後今度は麻理さん追いかけてく感じ。同じこと繰り返すのかよ・・・と思ったけど、最終的には追いかけて捕まえきってるからいいんでないかな。丸戸さんのかんがえたさいきょうのOLです。個人的にはそんなに萌え感じなかったけどw
 ルートとしては、年上の彼女に逃げて。そこではそこで色々あったけど、結局そっちでくっつくっていう。純粋なサブルートな感じがしました。



・雪菜

 他ヒロインに靡かない分、春希は割とまっすぐ雪菜なんだよね。ただ中弛みというか、少々中盤ダレるのは多分雪菜のせい。

 繰り返すけど、クリスマスに主人公の手を取らないのは雪菜に非があると思うんだよね。依緒じゃないけど、春希の中にかずさが今もいるなんてわかりきってることだし。それと折り合いが付かないなら、もういい加減春希を開放してやればいいと思う。春希がそれを受け入れるかどうかは別だけど。それをしないで、春希がこっちを向いて。でもやっぱりあなたの中にはかずさがいるよね、って拒絶する。
 本当にもう、わけがわかりません小木曽雪菜。積み重ねた3年がないのなら、別にどうってことはない。心が決まらないだらしない主人公で終わる。でも、2人には3年前がある。3年間がある。かずさを欠いた、2人に何を求めているのか。かずさの存在を、どこに置きたいのか。

 クリスマス後に、春希が独白するのが真実なんだと思う。2人一緒にいる限り、かずさの面影を消せない。2人でそれに気づいて、傷ついてしまう。

 で、結局それを乗り越えるのかっていえば乗り越えないで2人くっついちゃうしね。結局かずさがどうこうって理屈じゃなくて、2人が互いを求める衝動には勝てなくて。
 ただ逆に、ここで全ての決着をつけなかったからこそ。codaの物語が紡がれるんだよね・・・



○coda

 雪菜ルートは、全ての人が幸せになるグランドフィナーレ。かずさルートは、今まで築き上げた全ての物を捨ててくっつく逃避行。
 文字面だけ見れば、雪菜がメインヒロインのTrueだと思う。ただ、作品の作り。ジャケットのセンター見てもそうだけど、WA2の主題でありメインはかずさルートじゃないかなと思うわけです。

 5年ぶりの再会。消せなかった想い。それだけなら、互いのNormalEndみたいにただの浮気とかで済む。ちょっとした気の迷い、寄り道。最終的には雪菜の元に帰ってゆく。
 ただ、Trueルートだともう一つの要素が加わって話をそんな簡単にはしない。「冬間陽子の病」。独りで生きていけないかずさ、すがる相手は春希しかいない。
 君望と被る要素。「かずさの手を振りほどけない」。仕事も相まって、「一緒に居ないなんてできない」。結局その問題を、3人で解決するのが雪菜エンドで2人で解決するのがかずさエンドなわけだけど。

 2人と1人が、また3人に戻った時。春希が雪菜の方を向いていれば、かずさは胸に小さな棘を刺したままだけど3人一緒にいられる。でも、春希がかずさの方を向いていれば、3人一緒にはいられない。

 それが春希・雪菜・かずさの関係性であり人間性の終着点。そして、悲しいことに5年前と全く同じ構図。
 雪菜と一緒にいるけど、かずさの方を向いてる春希。春希とかずさのことに気づいていても、3人一緒に居ようとする雪菜。そんな2人を見ていられない、かずさ。

 悲しいくらい、5年前のまま。かずさルートは、捨てるものの大きさにとにかく打ちのめされる。人間関係のぐちゃぐちゃだけじゃない、社会人とか人としての責任とか。そういう部分にも、容赦ないヘビーブローがくる。
 結局雪菜ルートが大円満。かずさルートがメインっぽくはあるけど、雪菜ルートがないとプレイヤーみんな精神やられちゃうよね・・・。








○総評


 ってなわけで、かなり重いゲームです。とにかく、人間関係。主人公がいい奴な割に最低でダメな奴なので。しかもそのくせ自分で全て背負うから、始末に終えない。あと小春は可愛い。

 5年にも及ぶ長くこんがらがった人間関係やりたいなら、是非にお勧め。そういうの苦手なら、手を出さないのが吉。

 最後に、春希と雪菜を考察して終わろうと思います。



・北原春希

 責任感が強くて、わりとフットワークも軽いし頭も回る。ただ、責任を全て自分で背負い込む器用貧乏。なはずなんだけど、女が絡むとどうもな〜。
 自分が悪い、俺の責任って言って思い悩むのはいいんだけど。ならその責任はたしたり贖罪したりはしないんだよね。つまりは、口だけ。
 「俺が全て悪いんだから」はいいんだけど、じゃあお前この状況なんとかしろよ!って突っ込みたい。春希にずっぽりハマり込んだ親友武也は言えないんだろうけど状況も心境も理解できるだろうから。

 それがなければ、雪菜をここまで悲しませないし壊さない。普段はフットワーク軽いくせに、こと恋愛事となると口だけで行動しない男です。まぁ雪菜がその辺りに敏感で、逃げるっていうのもあるんだろうけど・・・

 いい奴だけどks野朗。俺男だからある程度は許容できるけど、これ女だったら絶対許容できない主人公だと思う。



・小木曽雪菜

 謎。というか訳わかんない。千晶じゃないけど、強い雪菜弱い雪菜。強情、傲慢、自己犠牲、全体博愛主義。相反する色々な雪菜がいる上に、どこでどの雪菜が出てくるか全くわからない。
 薄っぺらい言い方をしてしまえば、わけわかんなくて最高に面倒臭い女です。

 というか、5年間(しかも3年間はプラトニックで)1人の男を見続けるっていうのが相当だし。しかも、ただの片思いじゃなくてお互いに色々あってそれでもなおに、だからね。しかも途中では一回その手を振り払っておきながらだし。

 序章から終章まで、合間の3年間。お互いがお互いに想いあってるってすごいけど狂気に近いと思う。codaのかずさルートではついにぶっ壊れるけど。どれだけ精神的にタフなのか・・・いあタフではないかいっつも泣いてる(ってか泣かされてる)。

 どのルートでも(彼女ルートですら)傷つき泣かされて。本当、WA2は小木曽雪菜のがんばり物語ではあるんだけど。正直、怖い。小木曽雪菜というキャラクターに持つ一番のイメージは、恐怖です。

 だって普通に怖いよこんな女。イタいとか、そういうレベルじゃない。

 過去のトラウマもあるけど、仲間はずれにされるのが嫌だから春希をかずさから奪った。春希はやっぱりかずさのことを捨て切れなくて、かずさを追いかける。でもかずさは海外に行ってしまい宙ぶらりん。この状況ですでに浮気されて捨てられてるのに、春希の背中を抱きとめる。
 そのまま3年。距離は縮まず、お互い離なれるも寄り添うもできずに3年。もうこの時点で発狂レベルだと思うんだけど、さらに現状を打破しようと近づいた春希の手を跳ね除ける、
 そこから時間をかけて、ようやく2人寄り添って。時間をかけて築いた関係に、また冬間かずさという影が差す。
 それに気付いて、傷ついて。結局春希が先に潰れて、がんばる雪菜ルート。春希に裏切られ、捨てられるかずさルート。

 多分、雪菜には感情移入できない。というか、しない方がいい。こっちの精神が先にやられる。それだけ、彼女の精神的圧迫・ストレスは尋常じゃない。

 どこから壊れたか、といえば序章終わりの時点でとっくに雪菜は壊れていたのかもしれない。もう、考察してるだけでも精神ひっぱられてしんどい。

 グランドフィナーレがあるヒロインなのにね。一番、しんどい。




 というわけで。糞重たい、しんどいシナリオです。雪菜に関しては精神ひっぱられてプレイヤーの方が壊れる可能性あるくらいにどぎついです。なんで、そこまで。



 蛇足だけど、みんないい人です(千晶ルートはちょっと違うけど)。いい奴で、友情に厚くて。日記の方で散々書いたけど、依緒も武也も。朋も、雪菜の家族も春希の同僚も。そんな、みんながみんないい奴なのに、歯車が狂っただけで傷つけ合う。どうして、こうなるんだろうね。



 あと、朋が可愛いです。亜子ちゃんも可愛いです。そしてなにより、小春が最高です。



 どぎついWA2です。スピンオフで、雪菜弟の純愛ちっくなゲームとか出ないかな。普通の、普通の恋愛物語。
 個人的に朋は攻略したいので、雪菜弟が朋を落とすルートとか超やりたいw




 っつーことで。まだまだ書き足りない部分は多いので、ちょこちょこ加筆するかもしれないけどとりあえずはこんなところ。

 繰り返しになるけど、なんだかんがで神ゲーだったし最高の出来だった。批評批判するような要素は、あまり無い。あるとすればそれは個人の好み、こういう物語がどうかといった価値観によるところだと思う。


 最後に、劇中歌どれもすばらしいです。WAらしく、オリジナルも1の曲も。サントラ出たら、絶対買いますねこれ。
posted by シュレディンガーの猫 at 18:33| Comment(1) | TrackBack(0) | ゲーム(美少女・R18) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大手との比較を徹底的に今回は紹介します。何故ここまで有名になれたのか。どうして今もなおNO1なのか。リピ率など知りたい情報を交えて解説しています。そして最大のタブーにまで踏み込んでいるので直ぐに削除されてしまうかもしれません。早めのBookmarkをお勧め致します。
Posted by スタービーチ at 2012年01月25日 11:28
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