2013年02月23日

群青の空を越えて

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 ようやく完全クリアー。いやあ・・・神ゲーだったね。久々に。

 若菜ルートや加奈子ルートに関しては、@ABこの辺りの日記でも書いていますが、本当によくできた軍事物。関東独立、その理想と現実の間に挟まれた、まだ幼さの残る子供たちの物語。



 日本内戦、理想を掲げ独立を宣言し、されども旗色の悪い関東軍。理想の残滓なんてもはやこれっぽっちも残っていない。あるのは、国内外でこの内乱を利する者たちの思惑だけ。
 それを理解してもなお、それでも飛行訓練生として、そして予備兵として生き・・・そして。

「確かに俺は若菜が好きだ。愛してるかもしれない。だけど、それがどうだっていうんです!
若菜は好きだけど、女なんて居なくても生きていける。だけど・・・今戦いから逃げたら、俺は生きていけない!

好きですよ。誰よりも愛してる・・・だけど駄目なんだ。教官だってそうでしょう!全てを忘れて、死んだ皆をただの思い出にして生きていけますか?俺を庇って小隊長は死んだ!それを俺一人のうのうと生き延びて・・・
俊治に『俺はグリペン降りて、姉ちゃんと幸せになる』なんて言えっていうんですか?教官は・・・空で死んだ恋人(ひと)に、もう降りるなどと言えるんですか!

戦うしかないんだ・・・もう、降りられない・・・絶対に、ちくしょう・・・ぶっ殺してやる!」


 小競り合いの停戦から、開戦しての数日。戦況は逼迫するばかり。誰も、関東の勝利を信じていなかった。それでも、関東の掲げた志と理想を生かすため、恋人と一緒に蝦夷へ逃げろと言われた主人公の慟哭。





「・・・・緊急時につき、日本語で失礼します。
筑波戦闘航空団管制隊管制班からは、これが最後の通信になります。
関東軍航空部隊所属全機は、今後、松島義勇航空団警戒航空隊もしくは
所属基地上官の指示に従って下さい。
また、関係各所は直ちに新たな指示管制系統を編成するよう要請します。」

「Specter! Aster 02、・・・・So,We go now!・・・・今迎撃に行く!」

「不要です! ・・・各パイロットの皆様、開戦より今まで、本官らの指示に
従っていただき、本当に有難うございました。深く感謝いたします。
今後も我々の志を継ぎ、戦い続ける全ての人々に幸あらんことを。
・・・・関東・・・・万歳」




 残された航空戦力は微弱。神の代理として命を天秤にかけてきた管制塔、残弾0の戦闘機に迎撃を命じたこともある。自分達だけ特別視はできない。とあくまで戦略的見地から、大型爆弾を持って飛来する敵機の迎撃を断った若菜。
 地下5階にあるGCI、敵機到達予測は1分後。とても脱出は間に合わない。翌日には講和が結ばれ終戦になると分かっている。そのダメ押しの一発。
 貴重な、そして亡命政権が発足したら必ず必要となる航空戦力。実質ほとんど機能を失った管制塔のために、失うわけにはいかない。

 関東万歳、に込められた心にもう涙あふれまくり。この手のゲームで久々泣きながらプレイしました。




 若菜ルート、加奈子ルートは割とこんな感じでぐいぐい心に来る名シーンが多いです。特に加奈子ルートのラストは前線の泥臭さと相まって、もう涙腺崩壊状態。

 引き換え、美樹・夕紀・圭子に関しては戦争勃発やその戦後処理に関する描写がメインかな。どれも、全ヒロインクリア後のGROUNDルートの布石みたいな位置づけな気がします。GROUNDルートがなければ、正直なくてもいいくらいな勢い。圭子は可愛いしラストの盛り上がりはいいんだがそこで終わるかよ・・・みたいなね。


 若菜ルートと加奈子ルートだけで、もう神作レベルです。ただそれだけでは、ただ何の意味もないむなしい戦争だけで終わってしまうので、この世界観を丸く治めるためにGROUNDルートがある。といった感じでしょうか。
 GROUNDルートで、全てを収める終結が出てきます。けど、やはりこのゲームの本質は若菜ルートと加奈子ルートかな。ドロ臭い地上戦も、戦う理由も、全部詰め込んで。
 英雄譚でも、悲劇でもない。戦時下に生きる子供たちを描いた、そんなストーリー。


 以下ネタバレ含めて色々レビュー









 とりあえず、出てくる大人が格好良すぎるゲームです。もちろん利権にしばられた人達もいっぱいいる、そんな人達によって引き起こされた戦争ではあるけども。

 子供たちだけ死なせはしない、大人が責任を取るべきだろう、お前たちは新しい時代を築け、と。そういった大人たちが死んでいくゲームでもある。


 ただかなり軍用語や経済論が出てくるので、一般常識レベルではあるがそれなりの知識が無いとちょっとわけがわからないかもしれません。そういう意味で人は選ぶかも。

 それから、これがちょっと趣味に合わなかったのですが物語の結末が明確に出るエンディングが若菜ルートだけです。まぁその辺りをふまえつつ、ルート別レビュー。



○若菜

 メインヒロイン。若菜可愛いよ若菜。強くて、芯があって。やばいよやばいよ若菜可愛いよ若菜。加奈子ルートではGCIごとどかーんですが、それ以外だと結構生き残る子。

「一緒に住むのはいい。ただ判ってるようだけど。俺・・・・・君の為には死ねないよ。」
「頼んでないよ、わたし」
「えっ?」
「わたしの為に死んでなんて、わたし一度も社に頼んでない。そうだよね?」
「・・・・・ああ、確かに」
「わたし、絶対迷惑かけないし、社の負担になんかならない。だから・・・その日まで、二人で一緒に暮らそ。それで、・・・・社が死ぬときは、・・・・わたしも一緒に死んであげる。それくらいなら、許してくれるよね」


 彼女ルートは戦争の本質を経済的・政治的に描いている局面が多いです。そして、唯一戦後の情報があるエンディング。
 最後まで、社への愛を貫いた若菜。可愛い。がこの終わり方はG線上の魔王のハルルートと一緒じゃないかと思わないでもない!

 善戦むなしく、当然の結末として関東は敗北。社は犯罪者として投獄され。唯一、戦後までも描かれたエンディング。



○加奈子

 加奈ちゃん可愛いよ加奈ちゃん。可愛い、すげぇ可愛い。お兄ちゃんと呼んでくださいお願いしますブヒー。とか叫んじゃいそうになるくらい可愛い。

 加奈子ルートは若菜ルートより前線描写が多い。分、泥臭い。最終的には徹底抗戦した関東軍の敗北に終わります。加奈子達を逃がすため、社はグリペンで空へ。加奈子も、トシに手を引かれ、前線から蝦夷へと逃亡。そこで社を待つわけですが、社登場でエンディング。
 蝦夷での暫定政府を関東が樹立したのか、その戦後世界はどうなったのかとかの描写はなし。蝦夷でもまだ暫定政府の下、関東独立の運動をするのであれば社の名前は重要になりそうなんですが、正直ここまで生き延びたので二人にはひっそりと小さな幸せを抱いて暮らして欲しいです。そう願って止まない、それくらい加奈子ルートは人が死ぬ。ある意味一番戦争モノっぽいです。



○美樹・夕紀

 まとめちゃいますがw美樹ルートは、負け濃厚になった関東がその責任をどういう形でとって終戦を迎えるかというあたりが焦点。夕紀は、単純に戦う予備性の姿勢とかがメインかな?どちらにしろ終戦後の描写がないのでなんとも言えません。美樹ルートは二人とも生き残ってそれなりの戦後を迎えそうですが。夕紀にいたては終戦すらしていないで終わりなのでなんともなー。


○圭子

 萩野憲二の理想と、実際の関東独立の違いが焦点かな。圭子可愛いよ圭子。最後のやり取りはちょっとクるものがあったけど、そこで終わりかよ!

 圭子は活動家として、戦争を終わらせるために東京へ。社は、戦争を終わらせるためグリペンで空へ。お互いがお互いを想い合い、それでも死地へと赴くのを止められず。

 社は他ルートで何気に生き延びてますので実感ありませんが、圭子は多分死ぬだろうなぁ・・・。別れたところで終わりなので、その後どうなるかは想像でしかありませんが。

 圭子は結局戦いを止められず、社もなんとか生き延びてあの部屋で再会してほしいけどね・・・



○GroudRoute

 全ヒロインエンド後に登場。まぁTrue、なんだけどこれは全ヒロインルート通ってないと楽しめない気もする。そういう意味でこの登場の仕方は当然か?

 敵地でベイルアウト→サイレンに拾われる→真の縁経済圏を目指して革命

 いろんな意味で、たしかにグランドフィナーレです。結局このルートだと若菜とくっつくのかな?加奈子はトシといい感じなので、やっぱり若菜とくっついて欲しいなぁ・・・。

 最終的には、みんな社の演説を守るために奮戦。大人たちは割りと死にます。んでも演説終了でエンディングなので、その後どーなったかの描写はなし。

 ただルート途中で、トシや聡美のインタビュー(壮年になってから?)があるので、おそらく革命は成功しているんだというイメージはプレイヤーには植えつけられてますね。正確には聡美のインタビューだけか、トシのインタビューはちょっと難解。
 シンはどうかはわからないし大佐も危ういが、指令以外は割とみんな生き残る。あと社のかあちゃんが格好良すぎる・・・・







○総評

 軍事物としては、今までやったなかでダントツ。間違いなく神ゲー。エッチシーンなんて飾りです偉い人にはそれがわからんのです。
 戦時下で予備兵として生きる少年少女たちの生き様を描いた物語。それだけです。多少難解な部分があったり、その状況下をリアルに描き出した結果として好きでもない相手ともキスしたり寝たりもありますが。そういう意味で万人受けはけっしてしないとは思います。

 んが、それを加味したって最高のストーリーでした。シリアスモノ、軍事モノで推すなら間違いなく真っ先にこれでしょう。

 加奈ちゃん可愛いよ加奈ちゃん。若菜が可愛い過ぎる!


 前評判通り、神ゲーででした。これはやらなかったら後悔するレベル。
posted by シュレディンガーの猫 at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム(美少女・R18) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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